
ソン・サンヒョン
SangHyun Song
病院
1945年2月16日、27歳の青年尹東柱(ユン・ドンジュ)は日本の福岡刑務所で命を落とした。死因は未だ不明であるが、共に収監された友人の証言などからさまざまな説が存在している。その後3年が経ち、彼の唯一の詩集『空と風と星と詩』が出版され、彼は愛する祖国で国民的詩人として記憶される存在となった。
尹東柱の慰霊碑が京都の同志社大学にあると知り、日本を訪れたソンは、ある日本人と出会う。その人物は尹東柱の詩と人生を通じて平和の価値を知り、日本の過去について考えるきっかけを得たと語る。その話を聞いたソンは、自分が彼を十分に理解していなかったことに気づき、彼の生き方を作品にすることを決意した。
尹東柱は詩集の題名を『病院』とすることを考えていた。詩を通じて人々が癒され、平和が訪れることを願ったためである。ソンは彼の視線を写真で残し、新たな「心の病院」を築くことを目指している。
堀川御池ギャラリー
〒604-0052 京都府京都市中京区押油小路町 油小路通御池押油小路町238―1
地下鉄東西線「二条城前」駅2番出口から徒歩3分
Open: 4.12 Sat.—5.11 Sun. 11:00—18:30 (最終入場|Last Entry 18:00) Closed: Mon.
11:00 - 18:30
入場無料
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