
リティ・セングプタ
Riti Sengupta
Things I Can't Say Out Loud
8年という年月、実家から離れて暮らしていたリティ・セングプタは、パンデミックの始まりとともに両親と同居するようになった。帰国後、彼女は日々の暮らしを通して、家父長制の構造が家族に大きく作用している事実に直面した。
セングプタは、家庭内での母親が自身の立場を都合よく受け入れることを見直すために、彼女が「キッチン・カンバセーションズ」と呼ぶものを始めた。母親と一緒に家族のアーカイブを調べ、自分より先に生まれた女性たちの話に耳を傾けた。彼女たちが母親や妻になる前と後では、その生活は対照的であった。セングプタは、自分の母親が家庭の期待という重荷の下で、いかに人間性を削がれていったかを知ることができた。家父長制は日常の些細なしぐさの中に存在している──妻として、母として、娘として課される家事の負担や、無条件に与える者として美化した女性の役割──。母と娘の会話は、二人がそれぞれの現実を振り返る共同パフォーマンスとなる。浮き立つような言葉を使って、彼女らは家族、結婚、家庭という大きな政治の世界に反応する。
タンヴィ・ミシュラ、キュレーター/ライター
堀川御池ギャラリー
〒604-0052 京都府京都市中京区押油小路町 油小路通御池押油小路町238―1
地下鉄東西線「二条城前」駅2番出口から徒歩3分
Open: 4.12 Sat.—5.11 Sun. 11:00—18:30 (最終入場|Last Entry 18:00) Closed: Mon.
11:00 - 18:30
入場無料
Supported by 株式会社シグマ |Sigma Corporation