吉田寮写真部

Yoshida Dormitory Photography Club

"吉田寮は110年の歴史を持ち、現在も京都大学に在籍する百数十名が居住している。そして現在この寮は、京都大学当局との裁判を抱えている。1913年築・木造二階建の「現棟」に居住する寮生約40人に対し、当局が建物明け渡しを求めて提訴したのだ。

その主な理由は建物の老朽化であるが、明け渡し対象には耐震補修済みの「食堂」も含まれる。食堂と呼ばれるこの建物は1980年代に大学が食堂機能廃止を決定した後、寮内外問わず参加できる自主的な活動・創作の場として利用されている。

この写真展は、食堂での自主イベントの記録である。実際の食堂に足を運びイベントの様子を展示することで、鑑賞者がこの訴訟について考える契機にしたい。

「学生の安全を最優先にする」として、京都大学が提訴した裁判の第一審判決は、2024年2月に下る。"