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廖文瑄
Liao Wen Hsuan
残響記・息
「残響記・息」は、私自身の三度の妊娠を記録した写真日記である。
三度の妊娠に刻まれた光や声の残響が、そして消え去っていったはずの声が、心の中で反響しながら視覚イメージとして立ち上がっていく過程を記録するとともに、振動や痕跡として時間の流れに残った感情を写し留めた。光に照らされて浮かび上がる声のかたち——残響は、私の記憶と感情の共振である。人生の出来事が過ぎ去った歴史となった今も、声はいまだ虚空の中を漂っている。この写真日記は、花火の光の下で妊娠の経験を通して、消失と再生の物語を織りなしていく。
予想外の流産、娘の誕生、人工中絶、これらの個人的な経験が明確な時間軸を形づくっている。しかし、記憶の深層では、これらの出来事は順番に起こったのではなく、何度も立ち返り、重なり合い、再構築されていったのだ。それぞれの経験は始まりであると同時に、余音でもある——振り返る、立ち戻る、再び現れる——あわい(間)を往還する時間は、直線的に流れるものではなく、交差する生命のリズムである。
本展では、内から外へと広がる生命が反響(Echoes)、再生(Rebirth)、回帰(Return)の三つの章と、展示空間の中央に設置されたインスタレーション〈花火玉(Firework Shell)〉によって構成されている。鑑賞者は私の人生の出来事の目撃者であると同時に、残響の一部ともなる。観ること、触れることを通して、現れるものと消えていくもののあわいに潜む、かすかな光や息遣いを感じていただきたい。
京都写真美術館ギャラリー・ジャパネスク2F
〒605-0038京都市東山区堀池町 374-2
Open: 5.5 Tue.–5.17 Sun.
Open Everyday
11:00 - 18:00
*最終日は17:00まで | Until 17:00 on the last day
入場無料 | Free
キュレーター | Curator: 許戊德 | Hsu Wu Te