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アトリエリッケンバッカー
Atelier Ricken Backer
1|そこに行けばまず話し合おう 2|echo
1|そこに行けばまず話し合おう
人が旅をする歴史のなかで、最も歴史的かつ代表的なもののひとつがグレートジャーニーである。人類はアフリカから南米へと歩みを進め、それぞれの地に居場所を築き、開拓してきた。 そして現代において人は、物理的な制約からも解放され、電脳世界にさえ居場所を獲得している。
本展示は、人の歩みの過去から現在に至る流れのなかで、作家たちが今どこに立っているのかを提示するものである。
この歴史は「未知」と「建設」として解釈されている。未知へと飛び込み、そこで文化を建設すること、人の旅とは、普遍的にこの物理性と精神性を内包し、それを繰り返すことによって拡張を続けてきた。その歩みが止まることはない。
彼ら写真家の制作もまた、この軌跡を辿りながら、新たな道を提示する行為である。過去を知り、過去を物質化する彼らの探求と発信に向き合うとき、時間と場所を行き来しているかのような感覚が立ち現れる。
かつてと今、その中間地点に立ち、架け橋となる彼らの役割は重いものとして受け止められている。
それは写真家に限らず、賢明に生きようとするすべての人に当てはまる視点である。インターネット社会の急速な普及により情報社会が一新された現代において、今一度個人は如何に何処にたどりつき何をまなざすのかを再確認する必要があると考えられる。
2|echo
今まで多くの哲学者や創作者が「イマジネーション」という言葉を用い、人の内側に存在する想像の力について語ってきた。想像するという行為は、人に等しく与えられたごく当たり前の権利であり、同時に「こう在りたい」と願う人間の根源的な欲望でもある。この不可視の存在である想像は、単一の像として立ち上がるのではなく、複数のレイヤーが重なり合うことで形成されている。端的な例を挙げれば、鳥の姿を見て空を想像し、そこに自由を重ね合わせるように、ひとつのイメージの内部には感情、記憶、経験、社会的背景といった層が折り重なって存在してる。
私たちが日々の生活の中で手にする多くの物や環境は、人の願望が想像を経由し、物質化を遂げた結果である。しかしその起点に想像が存在していることを、意識的に捉える機会は少ない。想像は常に日常の背後に潜みながらも、目には見えないがゆえに見過ごされてきた。本展示は、作家が内側に抱く想像のレイヤーそのものに着目し、それぞれの作品がどの層から立ち上がっているのかを読み解く視点からキュレーションしている。想像の内側に潜む重なりを可視化することで、作品と鑑賞者の間に新たな接続を試みるものである。
NEUTRAL
〒602-8242 京都府京都市上京区皀莢町287 堀川新文化ビルヂング 2F
Open: 4.18 Sat.–4.28 Tue.
Open Everyday
11:00 - 19:00
入場無料 | Free
キュレーター | Curator : 福島 耕平 | Kohei Fukushima
NEUTRAL
〒602-8242 京都府京都市上京区皀莢町287 堀川新文化ビルヂング 2F
Open: 5.1 Fri.–5.10 Sun.
10:00-19:00
Open Everyday
00:00 - 19:00
*最終日は17:00まで | Until 17:00 on the last day
入場無料 | Free
キュレーター | Curator : 福島 耕平 | Kohei Fukushima