山口規子、木下大輔、kanamaru.、mappy

Noriko Yamaguchi,Daisuke Kinoshita,Kanamarum.,mappy

人生は様々な偶然の事象の重なり合いにより紡がれ、世界はそういった何十億人分もの人生が幾 重にも重なり合うようにして成立している。 本展示では、そんな人生の「重なり」を4名の作家の作品で表現する。 激務の合間を縫い東欧諸国に旅立ち、市中の人々を撮り歩いた21年前のネガフィルムを掘り起こ して暗室で手焼きし、被写体の人々のみでなく自身の人生にも向き合う山口規子。家族と通う馴 染みの川辺で往来する人々を撮影しながら、彼らの人生に自身の娘の人生を重ね合わせ、想いを 馳せる木下大輔。複数の画像を重ね合わせたポートレートと心象風景的スナップ写真を組み合わ せ、架空の人物「彼」の生き様を描くkanamaru.とmappy。 彼らが各々の方法で、自身や他者の人生に向き合った作品を屋内外3つのセクションで展示する。 プラチナプリント、ゼラチンシルバープリント、インクジェットプリントと多様な手法からは「写 真表現の重なり」も感じられる。 あらゆる角度から、いくつもの人生の重なり合いを楽しんでいただきたい。

京都百万遍知念寺内にて4名の写真家の展示を行います。 会場は瑞林院と大殿の壁面を使用し、展開いたします。

瑞林院
木下大輔「Blue Mind」:2024年4月13日-4月25日
山口規子「I was there.」:2024年4月27日-5月5日

大殿
Kanamaru. mappy「求握」:2024年4月27日-5月12日