ソン・ソグ

Seok-Woo Song

< Wandering, Wondering > は大人になるにつれ体系的な社会構造の中で生きていくようになる、私たちについての物語だ。誰も私たちの人生を強制したり抑圧したりはしていない。振り返ることなく夢や理想だけを追いかけ、絶えず過ぎていく自然な時間の流れ、つまり慣れ親しんだ流れに調和した人生を生きている。
急速に変化する社会構造の中で適応できない20代の青年達を表している。撮影は、作家にとって、人生の中で過ぎ去った20代の青春と慣れ親しんだ日常を思い出すきっかけとなった。
この作品に出会うすべての人が、作品に登場する青年達が社会に立ち向かう過程である身振り手振りを見て自分の過去を回想し、これから訪れる未来について考え共感するきっかけになる事を願う。

ソン・ソグ(b.1993)は、韓国芸術総合学校と弘益大学校で造形美術修士、写真デザイン修士、そして大邱芸術大学校では芸術写真を専攻した。
現在、東亜放送芸術大学校で写真を教えながら、ソウルの韓国芸術総合学校視覚芸術学部美術学科で修士課程に在籍している。
主な受賞歴に、CRITICAL MASS 2022 TOP 50（Photolucida、アメリカ、2022年）、第23回光州新世界芸術祭選出アーティスト（新世界ギャラリー、韓国、2022年）、第8回シンガポール国際写真祭オープンコール展覧会2022ポートフォリオアーティスト部門最優秀賞（SIPF、シンガポール、2022年）、第6回釜山国際写真祭ポートフォリオレビュー優秀ポートフォリオ選出（BIPF、韓国、2022年）、第2回半山フォトアワードファイナリスト（BPA、日本、2022年）、第18回写真批評賞受賞（Steering Committee、韓国、2021年）等がある。
ソンの作品は、DECK芸術写真現代美術館、クラスノヤルスク美術館プロシャジ・ミーラ、釜山市立美術館、国立現代美術館、CICA (Czong Institute for Contemporary Art Museum) 美術館などに所蔵されている。