横浪 修

Osamu Yokonami

この度、haku kyotoでは横浪 修の個展「ASSEMBLY」を開催する。 横浪は近年、主に２つのシリーズを制作している。そのひとつ「1000 Children」シリーズでは、子供たち１人ずつを同じ条件下で撮影する事で無意識の中にあるそれぞれの個性を浮かび上がらせてきた。 これらとは対照的に、集団を撮影している「ASSEMBLY」シリーズを本展では発表する。 このシリーズでは、同じ格好をした集団を自然風景の中で撮影し、個々の集まりを俯瞰することで、個々が薄れ、集合体としての一つの塊の強さを浮き彫りにしている。 そして、延長線上にある「ASSEMBLY SNOW」シリーズでは、個々が重なり溶け合うことでより一層一つになることを試み、混じり溶け合い消えて無くなる前の現象にとどめている。 集まっているものの中をよく見ると、その中の一つ一つの点にも個性を見つけることができる。また、大きな塊となった集合体であっても、さらに広い世界の中の一部でもある。彼の作品の中にあるミクロとマクロの視点の繋がりは、人々が生きていく上での社会との関わりや生命の儚さを感じさせてくれるだろう。