闇の中に浮かび上がるヒトたちを映しているものである。 世代も、出立も、別々の、面識すらないヒトたちを撮影し、ストックしている。 それらのスチルには、人物それぞれの生き様や美意識が見え隠れする。 何もない黒の空間で、各々がレンズの向こう側で、佇み、見つめ返し、こちらからのサインを受け取ってゆくのである。 撮影が進むにつれ、あるヒトは孤独さを、あるヒトは自身の信じる輝きを体現し、今や完全にデジタル化したアートの一部になろうとするのである。 作品となったスチルには、デジタル化されていないインフォメーションが隠されているのである。 これは、2021年から2022年にかけてポートレートしたものである。