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平久保雄大
Yuta Hirakubo
melancholia
自分がいたこの状況を、どうしても受け入れることができなかった。 割り切れない現実が続く日々に、内なる抗いと逃げ場のない憂鬱が溜まっていった。
そのやり場のない感情を、写真を撮るという行為によって吐き出そうとした。 そうしなければ自分自身が持たなかった。 撮っている瞬間だけが、自分を侵食するやり場のない怒りや憂鬱な感情から逃れられる時間だった。
毎日繰り返すことにより、自分を取り巻くものに抗いながらも同時に受け入れようともしていた。本当は逃げたかった。
今にして思えば、もう少しやりようがあったとは思う。 だが、あの時は、そうすることでしか自分の抱えていた感情と距離を置くことができなかった。写真を撮ることが、自分と向き合い、自分を見失わないために私が選んだ手段であった。
ここに並ぶ写真は、あの数年間の記録そのものである。
百万遍知恩寺 瑞林院
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