KG+ SELECT 2026

A02

スリダー・バラシュブラマニヤム

Sridhar Balasubramaniyam

マナルスザル(砂の旅)

《マナルスザル(Manarsuzhal)》(「砂の渦」を意味する)は、タミル・ナードゥ州を長年にわたって彷徨うなかで生まれた作品である。州の複雑な風景を巡る旅であり、時間、自然、人々が絶えず私の「家」の概念を形作り直す旅でもあった。予期せぬ瞬間から生まれた《マナルスザル》は、無常、帰属、そして土地の静かな持続性についての瞑想として展開する。各作品は、まるで砂が風に吹かれて風景を横切るかのように、旅の痕跡を宿している。

長期間にわたって本能的に撮影されたこれらの作品は、日常の周縁にある瞬間を記録する空間を生み出す。湿った衣服を山の前で乾かす農家の家族、採石により割れ侵食された山、儀礼用の道具と絡み合うトゥダ族の女性の髪、電球の内部に巣を作るミツバチ──これらの作品は、緊張としなやかさ、変容に彩られた多層的で矛盾に満ちたインドの風景を証言する。

感覚的人類学の視点を通して見ると、ここでの写真は単なる表象の行為ではなく、耳を傾ける行為となる。土の落ち着きのなさ、日常の儚いリズム、そして消えながらも残るもの。カメラはふるいのように機能し、確固たるものはこぼれ落ち、儚いものは留まる。振り返れば、日常はその部分の総和以上のものとなる。儚さを捉えることで、《マナルスザル》は恒久性の肖像へと到達する。

くろちく万蔵ビル 3F

京都府京都市中京区百足屋町374−2 くろちく万蔵ビル

Open: 4.18 Sat.–5.17 Sun.
Open everyday

10:30 - 18:30

*最終入場|Last Entry 18:00

入場無料

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