KG+ 2026

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小池貴之

Kino Koike

光と気配 -湿板に浮かび上がる風景-

子供の頃、近所の山に自分だけの隠れ家を作った。実家の神棚や仏壇をまねてその小屋の奥に浜で拾ったガラスの玉を置いた。隙間から漏れた木漏れ日がガラス玉の気泡を照らし、風が吹くたびに輝く、私は様子に少しの感動と怖さを感じたことを覚えている。
その光と影と私との間に漂う気配は、本当は写真に写らないはずである。しかし確かにゾクゾクとするその感覚は二次元のイメージの中に感じることがある。今回私は湿板写真を用いてその不思議な現象の再構築を試みる。
湿板写真は日本の幕末に海外からもたらされた古い写真技法の一つである。材料が工業製品として流通する現代の写真とは違い、薬剤は手作りする必要があり撮影や現像まで全てが手作業である。その時間の気候条件や作者の体調も像の現れに関係する。現像過程で発生する模様は再現不可能で唯一である。私はその不思議で有機的なフォルムに、写真では見えないはずの気配や時間を重ね合わせた。
本展では、湿板写真(アンブロタイプ)の偶成の文様とともに浮かび上がる世界を表現する。

◼️イベント情報:5.5 Tue 20:00-22:00
湿板写真ライブパフォーマンス (KG+2026 Public Program)

NOW & THEN 京都

京都府京都市中京区式阿弥町122-1 ビル4F

Open: 5.5 Tue.–6.28 Sun.
Closed: Mon.

13:00 - 01:00

入場無料 | Free

*ラストオーダー 24:00 | Last order 24:00

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