KG+ SELECT 2026

A08

キム・ウンジュ

Kim Eun Ju

Unhealed Light

本作は、5・18民主化運動の現場となった場所を舞台に、そこに結びついたまま生き続ける遺族や生存者たちの記憶をたどるものである。2011年に「May Mothers」プロジェクトを開始して以来、作家は15年にわたり光州で制作を続け、記憶がいかに物理的な空間のなかにとどまり続けるのかを探究してきた。

本作において光は、比喩であると同時に方法として機能している。光は希望と絶望の両方を象徴するとともに、文脈や意図によって真実が屈折し、覆い隠され、あるいは歪められうることを示唆している。現在は史跡に指定されている旧光州陸軍病院では、戒厳軍の兵士と負傷した市民の双方が治療を受けており、当時の矛盾を体現する場所であった。旧光州刑務所では、蜂起の事実を外部に伝えようとした市民が不当に殺害され、密かに埋葬された。さらに運動が鎮圧された後、軍事裁判にかけられた多くの人々がここに収監され、そのなかには生きて出ることのなかった者もいた。

負傷した人々、命を奪われた人々の家族、そして投獄を経験した生存者にとって、これらの場所は単なる「旧」施設ではない。そこには、いまなお解決されない痛みと記憶が重く残されている。

これらの写真において光は、単なる視覚的装置ではなく、人と場所を結びつける手がかりとして用いられている。それは、あの日に刻まれた感情の重みを呼び起こすものである。光州が5・18民主化運動の記憶を都市のアイデンティティとして築き続けるなかで、遺構と、いまだ癒えない証言者たちの人生は、この運動の歴史的価値が本当に守られてきたのかを問いかけている。いまなおこの歴史を否定したり歪曲したりする動きが存在するなかで、本作はそうした未解決の現実を私たちの意識に留めている。

くろちく万蔵ビル 3F

京都府京都市中京区百足屋町374−2 くろちく万蔵ビル

Open: 4.18 Sat.–5.17 Sun.
Open everyday

10:30 - 18:30

*最終入場|Last Entry 18:00

入場無料

RELATED EVENT - 関連イベント

OTHER EXHIBITIONS - その他の展示

ALL EXHIBITION