KG+ SELECT 2026

A03

宛超凡

Chaofan Wan

河はすべて知っている—黄浦江

風景は、その土地の政治・経済・社会の状態を映し出すものなのか。
政治は、風景を静かに変えつつあるのか。
川は、こうした変化をどのように黙って見つめているのか。
私は、それを知りたい。だから私は、川辺を歩くことにした。東アジア七つの都市の「母なる川」の両岸をたどり、その答えを探す旅に出た。

本作品は、上海の黄浦江を撮影したものであり、「河はすべてを知っている」シリーズの第二部である。黄浦江は西から東へと、都市の中心を貫いて流れている。重要な水路として、貨物船、フェリー、クルーズ船がひっきりなしに行き交い、活気に満ちている。川沿いを歩いていると、空間の典型的な変化が見えてくる。農村から町、そして都市中心部へと、風景は次第にその姿を変えていく。制度や資本の力は、異なる場所に似たような景色を生み出し、風景の均質化を進めている。

上海は巨大な有機体のように、今なお外へと繁殖し、膨張し、再開発と建設を繰り返している。川沿いの遊歩道や緑地帯でさえ、何度も整備され直されている。だからこそ、黄浦江の河岸風景には人間の気配が濃く、情報量も多い。

人間社会は栄え、また衰える。川の水位は上がり、下がる。
川は都市の区画を知っている。制度の移り変わりを知っている。社会の変遷や、気候・自然環境の変化までも知っている。

だが川は、ただ流れている。ときに氾濫する。川は多くを知りながら、語らない。

くろちく万蔵ビル 3F

京都府京都市中京区百足屋町374−2 くろちく万蔵ビル

Open: 4.18 Sat.–5.17 Sun.
Open everyday

10:30 - 18:30

*最終入場|Last Entry 18:00

入場無料

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