83
大竹 央祐
Yosuke Ohtake
余録とアーカイブ
民衆の内のほんの1人である僕が、体験したことを鑑賞者に伝えるために写真を撮る。 その行為によって被写体から引き離されてもなお、原物の空気を保っていられるのだと。鑑賞者のために写真を撮ることで、鑑賞者が所有しうる芸術であるのだと、伝えたい。 これまで空間の光や風、場所に漂う空気感のようなものを対象に、同じフォーマットで捉え直すことで、建築の内外の境界を超えて、建築を取り巻く環境を写し出そうとする試みや、自分の写した写真が他人のものになるおもしろさの探求に取り組んできた。 本展では作品や展示、空間から手放された、民衆が撮影した写真を捉え直す。開設から一周年を迎える、誰もが関わることを許容される「熊間」でぜひご高覧ください。
熊間
〒604-8423京都府京都市中京区西ノ京西月光町18-7
Open: 4.20 Sat.–5.19 Sun.
13:00–19:00
Closed: Mon, Tue, Wed, Thu
13:00 - 19:00
入場無料