塩見佳代子

Kayoko Shiomi

水はすべての生き物や植物の命の源。「Reflections」と題した本展では、水を得て命を輝かせて咲く色彩豊かな花々や京都の鴨川沿いの草木とその水鏡、そして机鏡に反射する青紅葉など、さまざまな自然の風景を題材とした写真を展示する。可憐な花や雄大な自然に触れると、魅了され癒されると同時に、その移ろうさまに時の流れを感じたり畏敬の念を感じたりすることがある。自然は、人々の体験やその時の状況により、見方や感じ方が異なる。また、刻々と変わる風景は一期一会であるが、一瞬の景色との出会いが長く記憶に残ることもある。リフレクションは、反射、反映、振り返り、内省という複数の意味を持つ。生命の息吹を感じる写真は見た人々がそれぞれの思いで何かを振り返る機会を与えてくれる。