石井陽子、アントナン・レネ

Yoko Ishii, Antonin Lainé

「棄てられた王国」は、アントナン・レネ (フランス) と石井陽子（日本）による ヨーロッパの産業荒地や廃坑、そして北海道や奈良の日本の鹿が映し出す2つの視覚世界です。 この2人の写真家を結びつけるのは、鉱物であろうと動物であろうと、自然との特別な関係です。それは、凍りついたように見える時間との関係であり、産業搾取の過去を目撃したり、不安な未来を予告したりします。 石井陽子は、フレーミングとタイミングを選択することで、鹿しかいない世界を作り上げ、アントナン・レネは写真撮影の条件が極端に制限されている、近づきがたい場所にカメラを持っていきます。 「Abandoned Kingdoms」は、2021年8月にアルル(フランス) のギャラリー Aux Docks d’Arleで初めて展示され、2022 年にクラマシー（フランス）とムスティエ（フランス）を巡回しました。 この展示が日本で開催されるのは、今回が初めてです。