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谷口 能隆
Yoshitaka Taniguchi
「防潮堤の窓」 ~ What can you see through the windows of the seawall for Tsunami ? ~
地震の国、日本。2011年に発生した巨大地震による津波に対し、被災地の沿岸には高さ15mにおよぶ巨大防潮堤が総延長400キロメートルにわたり建設された。 しかしながら、沿岸地域の漁業関係者からは、「海が見えない。浜の作業スペースが削られる。」、観光業者からは「眺望が損われる。」、一般住民からは「防潮堤に対する過信から、逃げ遅れによる犠牲者が増加する懸念がある。」など、建設に異を唱える意見も多く、陸と海岸との遮断による自然環境面への影響も指摘されている。 そうした「海が見たい」という切なる願いに応える苦肉の策として、一部の自治体では、防潮堤に「窓」を組み込む施策により建設が推進された。この動きは全国へ広がりつつある。 こうした防潮堤の「窓」を通して、どのような景色が見えてくるだろうか。
ギャラリー35京都
〒604-0014 京都市中京区二条通釜座上ル大黒町696-4
烏丸御池駅2番出口から徒歩8分の路地町家(釜座通から路地入る)