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ルカ・レグリ―ズ、菊田真奈
Lucas Leglise, Mana Kikuta
スープ
「スープ」はルカ・レグリーズ(フランス)と菊田真奈(日本)による最新作を展示する。
レグリーズは、写真の被写体とその現像課程に使用される素材を結びつけ、イメージが生まれるプロセスについて問いかける。 90年代後半のロチェスター大学の実験により、従来の現像液の代わりにフェノールベースの様々な液体で写真現像が代用できることが研究された。 今回の展示では、様々なコーヒーを4x5で撮影したシリーズ「Coffee Machines」と、海藻養殖の様子を8x10で撮影したシリーズ「Photographs of Japanese Algae」が展示される。これらの写真は、それぞれの被写体(コーヒーまたは海藻溶液)により現像されたイメージである。また、京都の飲食店にて出汁の取り方を撮影する新しい作品も展示される予定だ。
菊田は制作中の写真シリーズ『「あんな綺麗な手でご飯を作ってくれたら、さぞ美味しいだろう」と男達は言ったという』を展示する。消えてしまった沖縄地方の女性のイレズミ文化であるハジチの言語を、琉球布に見られる絣模様や風景を通して現代に表象する可能性を探る。
ギャラリー富小路
〒600-8053 京都市下京区富小路通綾小路下る塗師屋町83