KG+ 2022

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酒井一貴

Kazutaka Sakai

name is kyoto

 街を撮る。そこにある路地や建築物、樹々など、何でもいい、目に入った対象を、見えたと思ったその時に撮る。街の表層を撮る。巷では「京都」という街は、確固たるイメージが先行する土地柄である。作者はその河の流れには乗らず、個人的な写真の意思を優先する。写真とは言い換えれば、撮影者のモノの見方とも言える。同時に、カメラという道具が見た視野だとも言える。 路上を歩き、対象を見つけ、それをどう撮るかを判断し、結果どんな感じに写るのか、後はカメラに任せる。すると写った写真と自分の間に微かな驚きが生まれる。そしてその行為を繰り返す。そこから浮かび上がって来た街の姿に、それら写真の集積に、作者はあらためて「kyoto」と名付けるのである。

ヴォイスギャラリー(MATSUO MEGUMI + VOICE GALLERY pfs/w)

〒600-8061 京都市下京区富小路通高辻上ル(仏光寺通下ル)筋屋町147-1

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