EVENT - イベント

TALK

2024.5.4 16:00~17:30

料金:無料
定員:8名
予約:予約必須

KG+MEETING POINT
at SIGMA Lounge
(5/4|荻野NAO之・中澤有基)

堀川御池ギャラリー

〒604-0052 京都府京都市中京区押油小路町 油小路通御池押油小路町238―1

地下鉄東西線「二条城前」駅2番出口から徒歩3分

APPLY

KYOTOGRAPHIE Team Photographers' Exhibition にて展示中の写真家荻野NAO之と写真家中澤有基による座談会。2人に共通する”虚”をキーワードに、荻野の作品を、中澤がファシリーテーターとして読み込みんでいきます。どなた様でもお気軽にご参加でいる飛び込み可能な座談会です。

【ゲスト】荻野NAO之
【ナビゲーター】中澤有基

<KG+MEETING POINT>
作家や企画者から話を聞いた時に、すごく面白かった覚えがあるのではないでしょうか。言葉には置き換えられない交感がアートにはあります。しかし、私たちは言葉を使ってその交感をより深いものにしたり、本質に漸近しようとします。

KG+ MEETING POINTは、展覧会とは別の形で作品に出会う小さな会です。京都の飲食店を会場に、作家を囲んでご飯やお酒を共にしながら、制作や作品の話を共有します。この点(ポイント)が線に繋がるために。

ーーー

荻野NAO之『10年の虚独(こどく)』
Venue: TIME' S

『孤独は山にはなく、街にある。一人の人間にあるのではなく、大勢の人間の「間」にある』(哲学者 三木清)

震災後100日弱の東北を訪れた際、畏怖の念には直面しても、孤独には出会わなかった。人々の想いや失われたものの気配、巨大地震や大津波の非現実的で魔術的な気色が消えずに山とつながっていた。

震災後10年強の東北を再び訪れた際、今度はところどころの防潮堤の陰に得体のしれないコドクを感じた。三木のいう街はそこに無いのに…防潮堤が守る「虚(うろ)の街」から『虚独(こどく)』とでも名付けるよりほかないコドクがにじみ虚付(うろつ)いていた。
そのころ世界中ではコロナ禍が人間の「間」に押し寄せた。人々は街中にアクリル板の飛沫防止壁を設置し、街の中にいながら街を虚にして3密を避けようとした。

魔術的リアリズムの作家ガルシア・マルケスは小説『百年の孤独』で、物語の中の物語として蜃気楼の街マコンドを描いている。マコンドにジプシーがもたらした何枚もの羊皮紙には、マコンドの100年の栄枯盛衰の運命が全て予言として書きシルされていた。孤独をかかえた街のある者が夢中になってその全ての予言を解読してしまうと、ある者自身が生きている街が“消えることは明らかだった。”

『虚独(こどく)』は、ある者に全ての予言を解読されて消えた街の残り香なのだろうか…?
それともある者にこれから書きシルされることを待っている予言があらわす街の予兆なのだろうか…?

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2024.5.4 16:00~17:30

料金:無料
定員:8名
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at SIGMA Lounge
(5/4|荻野NAO之・中澤有基)

堀川御池ギャラリー

〒604-0052 京都府京都市中京区押油小路町 油小路通御池押油小路町238―1

地下鉄東西線「二条城前」駅2番出口から徒歩3分

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【ゲスト】荻野NAO之
【ナビゲーター】中澤有基

<KG+MEETING POINT>
作家や企画者から話を聞いた時に、すごく面白かった覚えがあるのではないでしょうか。言葉には置き換えられない交感がアートにはあります。しかし、私たちは言葉を使ってその交感をより深いものにしたり、本質に漸近しようとします。

KG+ MEETING POINTは、展覧会とは別の形で作品に出会う小さな会です。京都の飲食店を会場に、作家を囲んでご飯やお酒を共にしながら、制作や作品の話を共有します。この点(ポイント)が線に繋がるために。

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荻野NAO之『10年の虚独(こどく)』
Venue: TIME' S

『孤独は山にはなく、街にある。一人の人間にあるのではなく、大勢の人間の「間」にある』(哲学者 三木清)

震災後100日弱の東北を訪れた際、畏怖の念には直面しても、孤独には出会わなかった。人々の想いや失われたものの気配、巨大地震や大津波の非現実的で魔術的な気色が消えずに山とつながっていた。

震災後10年強の東北を再び訪れた際、今度はところどころの防潮堤の陰に得体のしれないコドクを感じた。三木のいう街はそこに無いのに…防潮堤が守る「虚(うろ)の街」から『虚独(こどく)』とでも名付けるよりほかないコドクがにじみ虚付(うろつ)いていた。
そのころ世界中ではコロナ禍が人間の「間」に押し寄せた。人々は街中にアクリル板の飛沫防止壁を設置し、街の中にいながら街を虚にして3密を避けようとした。

魔術的リアリズムの作家ガルシア・マルケスは小説『百年の孤独』で、物語の中の物語として蜃気楼の街マコンドを描いている。マコンドにジプシーがもたらした何枚もの羊皮紙には、マコンドの100年の栄枯盛衰の運命が全て予言として書きシルされていた。孤独をかかえた街のある者が夢中になってその全ての予言を解読してしまうと、ある者自身が生きている街が“消えることは明らかだった。”

『虚独(こどく)』は、ある者に全ての予言を解読されて消えた街の残り香なのだろうか…?
それともある者にこれから書きシルされることを待っている予言があらわす街の予兆なのだろうか…?

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