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黒木康予
Kuroki Yasuyo
Memories of floating light
私は自然の存在をあるがまま切り取り、その一瞬に秘められた世界を表現したくて写真を撮っている。同じ光、同じ波、同じ風は二度は訪れない。それでも時々、一瞬だけ、どこかで感じたことのあるような光や風をこの肌が感じることもある。それぞれが生きてきた刻の中で、「記憶」は生き続けているのだと思う。だから、世の中がどんな事変に遭遇しようとも、変わらず存在し続ける自然の豊かさや、移りゆく風景の美しさに喜びを感じずにはいられない。
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411-2 kujocho kyotosi kyotohu