News - お知らせ

KG+SELECT 2025 審査員発表

2025.1.19 Award

KG+SELECT 2025の審査員を発表いたします。審査員はファイナリスト10名による展示を実際に視察し、KG+SELECT Award 受賞者1名を選出します。

アンドレア・ホルツヘル|Andréa Holzherr

1964年、ドイツ・テュービンゲン生まれ。現在はパリを拠点に、文化ディレクターや広報、キュレーターとして活動。École du Louvre(パリ)、パリ大学ソルボンヌ卒。
2003年より、マグナム・フォト(パリ)のグローバル・カルチャー・ディレクター兼キュレーター。国際的な美術館や文化機関、写真祭とのコラボレーションといった積極的な展覧会活動を通じて、マグナムのアーカイブを広めることを職務としている。前職はヨーロッパ写真美術館(パリ)のディレクター補佐。
展覧会のキュレーションも数多く手がけている。主な展覧会に、Tatort Kunst「Bang Bang」(Haus der Kunst Uri, the CCA, Palma de Mallorca 2012)、「Mythos Kindheit 2010」(Kunstverein Ludwigshafen, the Haus für Kunst Uri and the CCA, Palma de Mallorca 2010)、Elina Brotherus「The New Painting 2006」(Finnish Museum of Photography, パリフォト Stella Polaris 2006 Paris)。2013年9月には、第5回Fotofestival Mannheim_Ludwigshafen_Heidelberg(ドイツ)、2023年にはAnne-Marie Beckmannと共同でErnest Cole House of Bondageのチーフキュレーターを務めた。
出版物に『Close Enough』(2024)『Eve Arnold Homage』(2012)『Helsinki School』(2005-2011)『George Rodger Unterwegs』(2009)『Elina Brotherus』(2005)などがあり、現代写真の専門誌にも多数掲載。
現在、マグナム・パリ財団理事、ドイツ写真協会会員も務めている。

エレナ・ナバロ|Elena Navarro

メキシコシティとマドリードを拠点に、写真に関するキュレーター、プロデューサー、コンサルタント、マネージャーとして活動。思索や普及、写真制作のプラットフォームである国際写真フェスティバル「FOTOMÉXICO」の創設者兼芸術監督。Centro de la Imagen(メキシコシティ)のディレクターを務めた後、2020年にラテンアメリカの人々の日常生活における現代写真の普及を目的とした非営利財団 Espacio Vを設立した。
自身の経験をもとに、文化機関、美術館、公共および個人のコレクション、アーティスト、クリエイターとのプロジェクトを通じて、写真と画像制作の文化的エコシステムにおいて各者をつなぐ架け橋を築き、協力関係を強化してきた。過去10年間は、メキシコやラテンアメリカの女性アーティストやクリエイターの作品を、ヨーロッパやアメリカ、そして世界との対話の中で可視化することに注力している。
さまざまな賞の審査員や推薦人、ポートフォリオレビュワーも務め、2022年にはニューヨークで開催された「マグナム・フォト75周年記念プロジェクト」の文化ディレクターを務めた。現在はパリフォトのラテンアメリカ・スペイン大使としても活動。2024年同フェアの新設部門「Voices」のゲストキュレーター。

綾 智佳|Tomoka Aya

大阪生まれ。 ギャラリーオーナーディレクター。1996年The Third Gallery Aya 設立、2021年で25周年を迎えた。石内都、山沢栄子、岡上淑子、今井壽恵、児玉房子、ジョー・スペンス、平敷兼七、牛腸茂雄、阿部淳、楢橋朝子、渡邊耕一、垣本泰美、東恩納裕一、稲垣智子などの展覧会を開催。写真及び現代美術を取扱う。世界最大の写真のアートフェアParis Photoや世界最大の現代美術のアートフェアArt Baselにも参加し、日本だけでなく作品を紹介している。

ルシール・レイボーズ|Lucille Reyboz

写真家。1973年フランス・リヨン生まれ。幼少期を過ごしたアフリカで写真を始める。1999年、坂本龍一のオペラ「Life」参加のために来日。ポートレート写真を得意とし、20年以上にわたってブルーノートやヴァーヴといったレーベルのレコードジャケットの撮影を手がけた経歴を持つ。アフリカと日本を拠点に、数々の展覧会で作品を発表。主な個展に「Visa pour l’image」(2001)「Phillips de Pury in New York」(2007)、CHANEL NEXUS HALL (2011)などがある。『Batammaba』(Gallimard)『Belles de Bamako』、平野啓一郎との共著『Impressions du Japon』(共に Editions de la Martinière)などの作品集を出す。照明家の仲西祐介と2013年より「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」、2023年より「Borderless Music Festival KYOTOPHONIE 」を立ち上げ、ディレクションする。

仲西祐介|Yusuke Nakanishi

照明家。1968年福岡県生まれ、京都在住。世界中を旅し、記憶に残されたイメージを光と影で表現している。ミュージックビデオ、映画、舞台、コンサート、ファッションショー、インテリアなど様々なフィールドで照明演出を手がける。アート作品として「eatable lights」「Tamashii」などライティング・オブジェやライティング・インスタレーションを原美術館(東京)、School Gallery(Paris)、「Nuits Blanche」(京都)などで発表する。2013年、写真家ルシール・レイボーズと共に「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」を立ち上げ、ディレクションを行なう。2022年、下鴨神社で行なわれたヴァンクリーフ&アーペルのエキシビジョン「LIGHT OF FLOWERS」のクリエイティブ・ディレクションを手がける。2023年、ルシール・レイボーズと共に「Borderless Music Festival KYOTOPHONIE」を立ち上げる。

KG+SELECT Award

公募の中から、審査員選考により10組のアーティストが選出されます。10組のアーティストは、20万円の制作補助金を受け、割り振られた会場にて展覧会を開催します。展覧会は、各種メディア広報、カタログ制作、などを通じて国内外に広く発信されます。
審査員は開催された展覧会を視察し、アワード受賞者を1組選出します。アワードを受賞したアーティストは、奨励金50万円を受け、KYOTOGRAPHIE 2026のオフィシャルプログラムのひとつとして展覧会を開催します。

KG+SELECT Group Exhibition
会期:2025.4.12 Sat.—5.11 Sun.
会場:堀川御池ギャラリー全館
入場無料