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吴雯婧

Wu Wenjing

散策

四年前に日本へ移り住んで以降、吴雯婧は二つの文化の狭間で生活してきた。日本で暮らすなかで日本の象徴とされる場所を幾度も訪れてきたが、同じ場所に繰り返し足を運んでも、「届いた」という実感を得ることはなかった。むしろそれらは、強い象徴性ゆえに精神的には完全には届かない場所として立ち現れていた。

しかし、そうした場所へ向かい、理解し、調査を重ねる過程のなかで、私は次第にそれらとの関係性を形成していった。そして、自身と風景とのあいだに生じる距離を捉え直す実践として、この行為を「マッピング」として理解するようになった。

吴は、日本の象徴的な風景を撮影し、それらを巨大な幕布として印刷して中国へ持ち帰った。そして、その幕布の前に立つ中国の人々を撮影した。これらの風景は、日本という文化的文脈から切り離されることで、いったん意味を解体され、再構成される。もはや国家的文化の象徴としてではなく、平面化されたイメージとして、中国の環境のなかに置かれる存在となる。

被写体となった人々はいずれも私と同じ母国を持つ人々であり、「私」という存在の自然な投影として捉えることもできる。これらの風景は、人々を自然かつ巧妙に参与へと導く一方で、その意味を完全に理解させることはない。この、理解されきらないまま関与が生じるプロセスこそが、私の言う「マッピング」である。

京都市営地下鉄 烏丸御池駅 御池ギャラリー(メインギャラリー)

604-8171 京都府京都市中京区虎屋町先 (京都市営地下鉄 烏丸御池駅改札外 出入口3・4付近)

Open: 4.22 Wed.–5.7 Thu.
Open Everyday

05:30 - 00:00

入場無料 | Free

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