S05
𠮷田多麻希、松村和彦
Tamaki Yoshida, Kazuhiko Matsumura
閾 ─ 揺らぎの像
本展「閾 ─ 揺らぎの像」は、𠮷田多麻希と松村和彦、異なる領域を探究してきた二人による表現的な対話である。𠮷田は野生動物と人間社会の境界や、生命と死のあわいに漂う痕跡や気配に向き合い、松村は認知症やそれを取り巻く家族や人々の歴史、そこから生まれる関係や繋がり、さらに現在は「看取り」についても取材を続けている。それぞれ異なるテーマに取り組む二人が、知覚と現実、思い込みと感覚、その境界に現れる“揺らぎ”の余韻を主題に据え、像を構成する断片や層を抽出し、観客が再構成するという表現方法に挑む。本展はまた、異なる時間や場所で蓄積された視線や経験の集積が、空間上で呼応する場でもある。“閾”を前にしたとき、像は完成を拒み続ける。私たちは“ゆらぎない完璧な像”に到達できるのか、それ自体が叶わぬ希求なのか。その問いこそが、私たちが知っているつもりで実は知らない領域――すなわち、“閾”の向こう側――として、空間に可視化されることになる。
RPS京都分室パプロル
〒602-8318 京都市上京区老松町603
Open: 4.18 Sat.–5.10 Sun.
Open everyday
13:00 - 19:00
入場無料
協賛 | Sponsor: 株式会社京都新聞印刷 | Kyoto Shimbun Printing Co., Ltd.
キュレーター | Curator : 後藤由美 | Yumi Goto