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秋田京花

Kyoka Akita

I can hear you.

秋田京花は幼くして母と離別し、記憶にも写真にも残っていない「母」の不在を胸の内に抱え続けてきた。顔の知らないその人物は、喪失の対象ではなく、単純に「知りたい」という好奇心を掻き立てる存在であった。
自身の結婚や友人の出産を機に母への思いが強まり、母と過ごした短い時間に、彼女が自分へどんな感情を抱いていたのかを探り始める。大学院時代の恩師の「あなたはお母さんに愛されていた、それは今のあなたを見れば分かる」という言葉を思い出し、写真を通して母と向き合う決意を固めた。
自分の名にちなみ、部屋に花を飾ってセルフポートレートを撮影し、母が残したわずかな写真と色調を揃えることにより、過去と現在を接続した。撮影された写真を広げると、静かな部屋の中で、確かに何かが聞こえる。この行為は、母の不在に耳を澄ませ、見えない声とつながろうとする試みであり、写真はその気配を捉えるための重要な手段となっている。

ギャラリーメタボ 103

〒606-8392 京都府京都市左京区聖護院山王町18 メタボ岡崎 103

Open: 5.9 Sat.–5.17 Sun.
Open Everyday

12:00 - 18:00

入場無料 | Free

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