KG+ 2026

172

髙田英明

Hideaki Takata

collision compression

本作は、意味や効率が前提とされる現代において、無駄や矛盾を含んだまま、写真を起点に自由な表現の可能性を示す。
写真に対する物質の介入は、形式の枠を外側から揺さぶり、内側へと波及させる試みであり、ときに写真を壊すような行為を含む。
この介入は否定ではなく、撮影からセレクトに至る選択対象への愛着と、写真に近づきたいという欲求に根ざす行為である。
地方都市の生活圏で撮影した身近な対象を用いて、あえて緊張を生じさせることで対極を生み出す。
岡本太郎の「対極主義」は、対立を解消するのではなく、緊張が持続する状態にこそ価値を見出す。
溶け合うことのない矛盾が激しくぶつかり合う。そこには理屈を超えた生の原始的な衝動があり、肉体の奥底から湧き上がる熱がある。
現代社会では、効率と合理性が価値の基準となり、感覚や生きることまでもが、整えられた形に収束していく。
しかし、生は理屈ではなく、矛盾を内に抱えたまま、なお進もうとする力である。
現代において、対極主義的作品こそが、意味や理由を求める視線への抵抗となる。

Gallery G-77

〒604-0086 京都府京都市中京区中之町73-3

Open: 5.5 Tue.–5.17 Sun.
Open Everyday

11:00 - 18:00

入場無料 | Free

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