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アンナ・ハヤト、スラヴァ・ピルスキー
Anna Hayat, Slava Pirsky
「Interval」
「Interval」
本展において、ハヤットとピルスキーは、風景を場所としてではなく、素材のプロセスと知覚のあいだに形成される感情的な空間として提示する。期限切れのポラロイド、操作されたネガ、化学反応による変化、損傷したエマルジョン、そして時に最小限のデジタル介入を伴う断片の再構成。こうしたハイブリッドなアナログの実践を通して、風景は記録されるものと感じ取られるものとのあいだに宙づりとなり、記憶や気配が立ち現れる場となる。
構図は、確かな地平線、均衡のとれた幾何、抑制された奥行き感といった古典的な構造に基づいている。同時に、それぞれのイメージには、焼け跡や裂け目、化学的な滲み、変化する空、放棄された形の断片といった介入が含まれている。これらの要素は、秩序とエントロピー、意図と素材の自律性とのあいだに「間」を生み出す。風景は作家の手によってのみならず、時間そのものによって形づくられている。
そこに現れるのは、人の不在がひとつの存在として感じ取られる感情的な風景である。大地は自律的に在り続け、意味はイメージと鑑賞者とのあいだの空間においてのみ生まれる。Interval(間)とは、この状態を指し示す言葉である。自然がそれ自体で在り、知覚が始まるその瞬間。風景は語ることなく、見るという行為によって響きを帯びる。鑑賞者が出会うのは特定の場所ではなく、外界と内面の経験とのあいだに形成される、ひとつの存在の状態なのである。
アンナ・ハヤト、スラヴァ・ピルスキーは、今回初めて日本を訪れ、Gallery G-77に来廊します。
これまでGallery G-77は、KG+会期中に彼らの作品を3度紹介してきましたが、本展は作家本人が来廊する初めての機会となります。
日時
4月18日 12:00–15:00 アーティストトーク/カタログサイン会
4月23日・24日・25日 14:00–18:00 作家在廊
会場:Gallery G-77
予約: 不要
入場料: 無料
www.g77gallery.com
Gallery G-77
〒604-0086 京都府京都市中京区中之町73-3
Open: 4.18 Sat.–5.3 Sun.
Closed: Mon.
11:00 - 18:00
入場無料 | Free
キュレーター | Curator: チャプキス・イリーナ | Irina Chapkis