吉田寮写真部

Yoshida Dormitory Photography Club

　現存する日本最古の学生寮である「吉田寮」は112年の歴史を持ち、1913年築・木造二階建の「現棟」と2015年築の「新棟」に現在も京都大学に在籍する百数十名が居住している。人間だけではなく鳥や猫や虫も皆で住んでいる。近所の犬が脱走した時に遊びにも来るそんな場所である。 　しかし、2019年4月26日京都大学当局は、現棟に居住する45人に対し、建物明け渡しを求めて提訴したのだ。 その主な理由は建物の老朽化であるが、明け渡し対象には耐震補修済みの「食堂」も含まれる。2024年2月16日、裁判の第一審判決では学生側の一部勝訴という歴史的な結果となった。代替できないこの吉田寮という場所を、私たちはこれからもつづけていきたい。 　吉田寮には様々なバックグランドを持つ学生が住んでいる。そんな学生達の日常を写真展に込めた。