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タカオマツオカ
Takao Matsuoka
Photo exhibition by TAKAO MATSUOKA
ふと見上げると満月が夜空に浮かんでいた、その満月は私に向かい無言で問いかける。 柔らかな月の光は辺りを照らし更に静まり返える、光が全ての音をゆっくりと消していく、 私の呼吸や鼓動の音も消えていた、その光の静寂は美しく永遠と思えた。 人が光になったらどうなるのか、永遠に続く静寂の中で何を思うのか。 この幼い頃の経験と問いは後の人生に影響を与えた。 ある日、手にした古い写真機、レンズは光を集め小さな満月を私の手に照らした。 この小さな満月に魅了された、ありのままの美しさを残す方法を探した。 現像液の中でゆっくりと揺れる満月、音も無く柔らかな境界線を描き静寂の夜空に浮かぶ。 あの日の満月は今も私に無言で問いかける。 期間中、自作写真機の展示も致します。
香老舗 松栄堂 薫習館 松吟ロビー
京都市中京区烏丸通二条上ル東側
Karasuma Nijo, Nakagyoku, Kyoto
Open: 4.20 Sun.−5.18 Sun. 10:00−17:00 Open Everyday
10:00 - 17:00
入場無料
協力|Support: 香老舗 松栄堂|SHOYEIDO INCENSE CO.