タカコノエル

Takako Noel

本展では、“Love”をテーマに「人間の魂は愛を知るために生まれ、愛に向かっている」という着想のもと、その抽象的で目にみえない存在の輪郭を捉えようと試みている。 全ての創造的なものには、相反するものの統合が認められる。 心も、心の中で定立したものに対し、反定立するものが存在する。人間は一生のうちに何度も心が壊れる経験をし、この二つの存在を統合していくことによって、古い自分自身を殺し、新しい 自分を創造していく。この展示では、その人間にとって最も辛く、そして美しい瞬間を表現した心象風景の展示を行う。 心の内部の死への強力な本能に抗いながら、生への本能を発揮して生きていく。