KG+ 2025

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高田洋三 ラロ・マイヤー 渡邊耕一 ダナ・フリッツ

Yozo Takada, Ralo Mayer, Koichi Watanabe, Dana Fritz

風景の大気圏

大気は人類と植物がつくる風景の媒質のようなものとして知覚される。高田洋三の写真は、あるエコシステムの研究所の屋内風景を10年間の歳月をかけた視差とともに眼差す。Ralo Mayerのビデオは、同研究所の屋内風景とアーカイブにグリッチ処理を施した実験的映像として制作する。渡邊耕一の写真は、ある幻の薬草の植生を15世紀から現在に至る歴史的時間とヨーロッパからアジアに拡がる地理的空間のなかで辿る。またDana Fritzの写真は、かつて世界最大の植林であったネブラスカ国立森林を人間と非-人間的なものによる力が形成する合成風景として描き出す。本展では、ユートピアを追い求める人々の夢と植物の遍く拡がる力が対照的に感じられ、植生とともに生存圏を拡大する人類と人類に寄生して分布域を拡張する植物が織りなす歴史を探る。新しい風景の大気圏は人類と植物をつなぐ歴史から生まれる。人類と植物はともに呼吸している。

単子現代

京都府京都市東山区月見町10-2 八坂ビル地下1階 奥左入ル 2号室

Open: 4.26 Fri.−5.11 Sun. 14:00−19:00 Closed: 4.28. 4.30. 5.7.

14:00 - 19:00

入場無料

キュレーター|Curator: F. アツミ|F. Atsumi

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