19

SHIFT80 (坂田ミギー、政近遼、堅田真衣、池谷常平、下村恵太)
SHIFT80 (Miggy Sakata, Ryo Masachika, Mai Katada, Tsunehey Ikeya, Keita Shimomura)
私たちの暮らしにようこそ。さあ、対話しましょう。
本展示は、ケニア・ナイロビにある巨大スラム、キベラの若者の創意工夫と、希望を育む生活を捉えた作品である。彼らは限られた資源の中で、廃材を活用し、鮮やかな色彩で住居を装飾し、独自の生活空間を創造している。その家賃は月2,500〜3,000円であり、展示会場の京都大学吉田寮の寮費と同等である。 キベラスラムは、100年以上の歴史の中で、病気や犯罪、強制撤去といった厳しい現実を抱えながらも、独自の倫理観と共同体の力で生き抜いてきた。本展示では、そうした生活の片鱗を写真で紹介するだけでなく、被写体となった若者たちとオンラインで直接対話できる機会を設けている。鑑賞者は、写真から感じた疑問や感想を彼らに伝え、彼ら自身の言葉を通じて新たな視点を得ることができる。 11年間にわたる現地の活動で培った信頼関係があるからこそ実現した本展示。この展示が遠く離れた人間同士を繋ぎ、新たな気づきをもたらすことを願う。
京都大学吉田寮ビリヤード室
京都府京都市左京区吉田近衛町69
Open: 4.12 Sat–4.20 Sun 11:00-18:00 Open Everyday
11:00 - 18:00
入場無料