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安東 佳介
Keisuke Andoh
祈りの観測
愛は祈りである。母が子を想い祈ることは、最も根源的な愛の表現であり、その関係性は極めてミクロなものである。しかし、母子の姿を第三者が祈るとき、その視点は個人を超えてマクロな世界へと接続される。 混沌とした社会の中で、私たちは「今、祈っている私は誰なのか?」という問いに直面する。ポストモダンの時代、アイデンティティは流動的で自己を見失いやすい。祈ることは、自己と他者の関係を確かめる行為であり、アイデンティティを問い直す契機となる。 さらに、祈りを重ねることで、自己を超えた視点が生まれ、満ち足りた心が育まれる。個々の祈りが集積することで、世界の平和と安寧へのベクトルが生まれる。この視点を持つことで、私たちは愛と自己の存在を同時に認識し、よりよい未来への道筋を見出すことができる。 祈りとは、ただの行為ではなく、個人と世界を繋ぐ観測点である。
古
京都府京都市中京区古城町355−5
355-5, Furushirocho, Kyoto Shi Nakagyo Ku, Kyoto Fu, 604-0045, Japan
Open: 4.12 Sat.−5.11 Sun. 13:00−19:00 Closed: TBC
13:00 - 19:00
入場無料