S10
平野淳子
Hirano Junko
ゲニウスロキ
和紙、箔、雲母、裏打ちなどの日本の伝統的な技法とデジタルを行き来して作品を制作している。
2015年、国立競技場の壊された跡地との出会いが「ゲニウスロキ」というテーマのきっかけになった。その土地の歴史を紐解き現在や遥か未来をも彷彿とさせるイメージを極薄い和紙にプリントされてレイヤーのように裏打ちされていく。そこには事象的な歴史の重層だけでなく技法的な歴史も重ねられている。
その土地が持つ武蔵野の原野や戦争の記憶、また、樹々や鳥たちと儚い人々の営みとの関係性へと繋がっていった。
コロナ、ウクライナの戦争、気候変動と次々と新たな禍が降り注ぎ、インターネットによって世界の情勢が生々しく伝わる現代に於いて、地球全体に思いを馳せ自然界からの報復を畏怖し、未来を案じている。
ゲニウスロキとは ラテン語の「Genius」(事物の守護霊)と「Loci」(場所・土地)からなる土地の守護精霊の意。
カリモクコモンズ京都
〒604-8182 京都府京都市中京区大阪材木町685−2
Open: 4.13 Sat.–5.11 Sat.
12:00–17:00
Closed: Sunday, 5.3 Fri.–5.6 Mon.
12:00 - 17:00
主催|Orgaznizer: Karimoku Furniture Inc.