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ユーリア・スコーゴレワ
Yulia Skogoreva
SALT AND TEARS: The story of Nana
「SALT AND TEARS」は、女子相撲問題に焦点を当てた写真プロジェクトである。 スポーツにおいてジェンダー格差が取り上げられることは少ないが、多くの問題がそこには存在している。昔から日本で人気が高い大相撲は、男性力士にしか参加が許されていない。歴史や宗教的な理由で大相撲では女性は土俵に上がることも禁止されているが、実は女性力士というのも存在している。
日本での女子相撲は、学校や大学の部活としてアマチュアレベルでのみ受け入れられている。 卒業後は継続する道がないので、ほとんどの女の子は最終的に相撲の夢をあきらめる事になる。この問題はほとんど知られていない。
より多くの人に写真を通して女子相撲のことを知ってもらうために、2019年からこのプロジェクトの撮影を続けている。
同年に、プロを目指している新潟出身の若い力士、ななちゃん(現在は14歳)に出会った。彼女の強さやモチベーションが刺激的だった。
Yulia Skogorevaは東京を拠点に活動するファインアート・ドキュメンタリー写真家。モスクワ国立大学で日本語言語学を専攻し、日本の舞踏ダンサーの通訳として働いた経験を通じて、ダンサーを表現する方法として写真を始める。Yuliaのアプローチは、動きを静止画像に捉えるというアイデアに基づいていて、様々なアーティストとのコラボレーションも多く実施している。
堀川御池ギャラリー
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