KG+ SELECT 2022

A1

LiCangshu
Wang Lu
©WANGLU

王 露

Wang Lu

中国と日本は数え切れないほどの繋がりがあり、90年代後半に中国人留学生が爆発的に増えて以来、現在に至るまで70万人以上の中国人が日本に移り住んでいる。私は日本にきて5年目を迎え、自分の考え方が段々日本人化していると自覚している。長年日本に暮らす中国人たちの考え方も徐々に日本人化してきており、日本も中国の影響を受けているといえるだろう。  このような前提のもと、大判カメラを使い、複数の異なる中国人の家を被写体に生活を考察したいと思う。このプロジェクトは自伝的記憶と自己アイデンティティ、場所への愛着と依存、移住と文化的アイデンティティの関係性など、複数の視点から文化がどのように時間と空間を移動し、それが現在にどのように現れているか、場所が個⼈のアイデンティティにどのように作⽤するかを模索したいと思う。

経歴
王露、1989年、中国山⻄省生まれ。武蔵野美術大学造形学部映像学科卒業。現在、東京藝術大学美術研究科先端芸術表現専攻修士在学 中。普段気がつかない時間、記憶、日常生活などを可視化し、写真メディアによって、物語や架空的なストーリなどを制作。国内外のギャ ラリー、美術館で発表を続けている。PortraitofJapan入賞(2021)、LensCultureCritics'Choice2020Award(s2020)、Reminders Photography Stronghold「COVID-19 パンデミック」公募展最優秀賞(2020)、キヤノン写真新世紀佳作受賞(2019)。主な展示「Frozen are the Winds of Time」ふげん社(東京・2021)、「Now here,Now there」Reminders Photography Stronghold、(東京・2020)。2020 年自費で「Now here,Now there」をRPSより出版。

くろちく万蔵ビル

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