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成実 憲一
Kenichi Narumi
目をつむる写真展 滋賀⇔京都2022 -境界を超えて-
「目をつむる写真展」は、年齢、性別、国籍、障害の有無を超えた多様な人たちが、共に「目をつむる」ことを通して、人との関わりを見直すきっかけになったり、見えない「つながり」を感じたり、新たな「つながり」が生まれることを目的に開催され、共に目をつむった人たちは2000人を超えるという。また、「共に」という言葉には、参加者同士が“撮り合いっこ”する関わりもまた大切、という思いが込められているようだ。 目をつむると、普段見られない表情が浮かび上がる。そしてその表情から、その人の新たな一面に気づくことができるだろう。また、目をつむることは寛容を表すメタファーでもあり、現代社会への問題提起ともいえよう。さらに、瞑目が祈りに通じるように、その表情は心の目をひらき、自分を見つめ、他者への信頼に満ちている。
ギャラリー16
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