西村 楓

Kaede Nishimura

マジョリティーがマイノリティーを淘汰する。
私自身のセクシュアリティーからLGBTQと呼ばれる人々が集まるコミュニティーを訪れることがある。
そこでいわゆるセクシュアルマイノリティーがそのコミュニティーにおけるマイノリティーを淘汰している場面に遭遇し、私は疑問を抱いた。
これまで様々な差別を受け、それに対し自身のセクシュアリティーを主張してきた人間が、一転して自身が多数派になる場面でその時の少数派を虐げたのだ。
私自身は両性愛者であり、様々なセクシュアリティーを持つ人々の架け橋になれないものかと考え、彼らを写真に残すことにした。
マイノリティーとマジョリティーの関係性は周りの環境の影響を受けやすく、それゆえに常に流動的なものである。 私はすべてのセクシュアリティーが等価値だと主張したい。

経歴
1997年大阪生まれ、大阪を拠点に活動。日本写真映像専門学校フォトファイン学科卒業。