S3
富澤大輔
Daisuke Tomizawa
GAYU
「臥遊」とは東晋から南朝宋にかけての隠者、宗炳(そう へい、375年 - 443年)の言葉「臥以遊之」からきており、自ら描いた山水画に対して、臥したまま、つまり、寝そべりながら、実際の山水の中をたずね歩くかのように楽しむという態度を語ったものである。 本展は、令和3年から発行を続けているビジュアル紙《時代》及び令和4年から5年にかけて発刊した写真集『字』『平行写真』『遊回』の四作品の延長として、この「臥遊」をテーマに構成したインスタレーション作品である。 写真というメディアそのものが持つ世界への窓としての性格を前近代的なものの見方に思いを馳せながら、「過去のとある瞬間としてではない写真」の在り方を考える。
TIME’S
92 Nakashima-cho, Higashiiri, Kawaramachi, Sanjo-dori, Nakagyo-ku, Kyoto