Special Exhibition
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S1

GestureofRally#1705 ©Hana Sawada
澤田華「見えないボールの跳ねる音」
本展で展示する「Gesture of Rally」シリーズは、ノイズとして排除されてしまうような写真の不鮮明な細部を起点とし、分析・検証を繰り返しながらイメージの誤読を重ねることで、「写されたもの」の認識を問う作品である。「Gesture of Rally」(ラリーの身振り)という言葉は、ミケランジェロ・アントニオーニ監督の映画『欲望』のラストシーン、パントマイムでテニスの試合をする人たちを写真家である主人公が眺める場面から着想を得ている。作中で主人公が自分の撮影した写真に死体のようなものを見つけたように、澤田華は古本に掲載された写真の中に事件を見出し、作品として展開する。
会期 2018年 4月13日 ー 4月29日 11:00-19:00 (金曜は20:00まで) 閉場日 月曜日
会場 ギャラリーパルク
〒604-8165 京都市中京区烏帽子屋町502 2階3階4階
協賛: グランマーブル
S2

シシが山から下りて来る #5 ©Yuki Moriya
守屋友樹「シシが山から下りてくる」
「シシが山から下りてくる」は、神戸六甲山の麓に出没するイノシシを追ったプロジェクトである。六甲山の荒廃から治山への動きへの連続した歴史を背景に、その土地を人為的自然という言葉を都市に当てはめたとする。守屋友樹は、「人間が主体ではない自然とは一体何だろうか。それは、網目越しの彼方から突然現れるイノシシではないだろうか。」という問いを起点に、自ら土地に介入していく身体を含め操作・非操作の関係をイノシシの存在を通して「都市/自然/身体」の横断を試み、視聴覚的に扱う。
会期 2018年 5月4日 ー 5月20日 11:00-19:00 (金曜は20:00まで) 閉場日 月曜日
会場 ギャラリーパルク
〒604-8165 京都市中京区烏帽子屋町502 2階3階
協賛: グランマーブル
S3

© Go Itami
SIGMA Satellite Gallery
伊丹豪 特別展 with FOVEON
平面性を強調しビジュアル自体が持つ力を訴求する作品により、国内外で高い評価を得る写真家 伊丹豪の特別展を開催。
写真と道具、表現と技術の関わりを問い続け、「アーティストのための撮影機材」を手掛けるSIGMAの多彩な製品群も併せて展示する。
会期 2018年 4月14日 ー 5月13日 11:00-19:00 閉場日 水曜日
会場 SferaExhibition
605-0086 京都市東山区縄手通り新橋上ル西側弁財天町17 スフェラ・ビル
協賛:SIGMA
イベント
4月21日
FOVEON Special Talk
「写真家にとっての写真集と撮影技術」
【第1部】14:00-15:00
「もうひとつの撮影技術“製版”とFoveonセンサー」
「写真家にとって写真集はひとつの到達点である」と語る鈴木一誌による「作品集制作をめざす写真家」のためのセミナー。
講師:鈴木一誌(ブックデザイナー/写真評論家)
【第2部】15:30-17:00
対談「写真を語る。カメラを語る。」
鈴木との対話を通じて自らの写真観と向き合い続ける伊丹豪との「写真と技法」をめぐる対談
鈴木一誌(ブックデザイナー/写真評論家)×伊丹豪(写真家)
4月22日
リレートーク
「Ways of Seeing ~視ること・撮ること~」
国内外で注目を浴びる伊丹豪(写真家)と、伊丹の写真家としての視点・姿勢に注目する小林美香(写真研究者)による対談。
伊丹豪×小林美香
S4

Sub Rosa, Palingénesie ©Estelle Delesalle
エステル・デレサル「Palingenesia」
古代ギリシャ語Palingenesia(またはpalingenesis)は、哲学、神学、政治、および生物学における様々な文脈で使用される、再生または再創造の概念である。神学においてPalingenesiaは転生と洗礼により象徴されるキリスト教信者の精神的な再生を意味し、哲学では、人間の魂は肉体で死滅するのではなく新たな化身で再生するという広義的理論を示唆する。エステル・デレサルの日本初個展となる本展では、「再生」を含意し、概念と伝説の狭間で今日まで時代に応じてその意味やニュアンスが変化してきた「Palingenesia」を主題に、詩的で象徴的なインスタレーションを展開する。灰の中から薔薇のイメージが孵化する瞬間、ガラス板の間に抽出された土から植物が芽吹く瞬間、作品の変化する速度は遅く、その瞬間を捉えることはできない。そして我々は「Palingenesia」、その存在のみを垣間見るのだ。
会期 2018年 4月13日 ー 5月12日 10:00-20:00(土曜日のみ-17:30) 閉場日 日、月、祝日
会場 ワコールスタディホール京都 ギャラリー
601-8411 京都市南区西九条北ノ内町6 ワコール新京都ビル1階
協賛: ワコールスタディホール京都
主催: KG+
イベント
4月13日 19:00 ー 20:30
トークセッション「創造性の原動力としての不在」
本展「Palingenesia」の起点となる「創造性を喚起する不在」についてのアーティストトーク、そして制作過程やパリで開催する白夜祭「ニュイ・ブランシュ」にて実施した市民参加型パフォーマンスについて本展キュレーターと対談し、市民生活と美術・文化との関係性と課題を考察する。 出演:エステル・デレサル(アーティスト)、野口絵里子(KG+共同プログラムディレクター)
S5

this is not the end @Koji Ishikawa
ジャパンフォトアワード&ニュージャパンフォト展|
松田匡代 / 石川幸史 / 中村健太 / 大坪 晶 / 鈴川 洋
ジャパンフォトアワードは、世界に向けて日本の新しい才能を発信することを目的にEINSTEIN STUDIOが設立した、日本最大規模のインディペンデントの写真アワードである。本アワード受賞者は、ギャラリーへの所属、写真集出版、海外美術館での個展、国際的ファッションブランドとのコラボレーション、そしてエルメス財団やプラダ財団に作品が収蔵される等、活躍の場を着実に世界に広げている。また、ニュージャパンフォトは2016年にスタートし、ギャラリストやキュレーター、アート愛好家とアーティストをつなぐ目的で制作された、年2回発行の日本若手写真家カタログである。本展では本カタログから選出した作品群を展示する。
会期 2018年 4月14日 ー 5月13日 11:00-21:00 閉場日 なし
会場 ホテルアンテルーム京都
601-8044 京都府京都市南区東九条明田町7
http://www.japanphotoaward.com/
キュレーター: 八木沢俊樹
協力: ホテルアンテルーム京都
KG+2018 5部門
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